長野県民は世界でも有数の健康長寿なのです!
まず、各都道府県別の平均寿命は下記のとおりです。
出典:厚生労働省 令和2年度都道府県別生命表の概況
令和2年度の平均寿命(0歳のときの平均余命)では、全国平均で男性で81.49年、女性で87.60年となっていますが、これを都道府県別にみると、男性では、滋賀県が82.73年で最も長く、次いで長野県の82.68年、奈良県の82.40年の順となっています。女性に関しては、岡山県が88.29年で最も長く、次いで滋賀県の88.26年、京都府の88.25年の順となっています。 平均寿命の最も長い都道府県と最も短い都道府県との差は、男3.46年、女1.96年となっています。
次に見ていただくデータは各年代の平均余命に関するものです。平均余命とはある年齢の方々が、あと何年生きられるかを表した期待値のことです(つまり0歳時の平均余命が平均寿命となります)。これらは厚生労働省の簡易生命表より調べることができます。
表中に赤く囲みましたが、40歳、65歳、75歳の時点での平均余命は長野県が全国1位です。平均寿命に関しては男性で全国2位です。
では、次は女性に関してみてみましょう。
女性に関しても40歳で全国1位、65歳、75歳で全国2位の好成績です。平均寿命に関しては全国4位ということで男性の成績には及びませんが、よい成績ですね。
ここで注目いただきたいことは、実は40歳、65歳、75歳の時点での平均余命の長さです。つまり、天寿を全うしてお亡くなりになる以前、いわゆる壮年期(中年といったほうがストレートでしょうか?)にお亡くなりになる方が、その他の地域に比べて圧倒的に少ないということです。
改めて、長野県が公表している平均寿命の推移についてもご覧ください。
昭和40年では男性はまぁまぁの順位ですが、女性に関しては全国平均よりも低かった時代がありました。しかし、そこから順調に順位を伸ばしてきて男性においては平成2年からはトップ、今年は滋賀県にいったん1位は明け渡しましたが、女性においては昭和40年から破竹のいきおいで順位を上げてまいりました。
日本でトップということは皆さんの想像通り、世界でもトップクラスということになります。
では、なぜこのように長野県は寿命が長くなってきたのでしょうか?もしかしたら、医療体制がしっかり整っていて、しっかりと健康診断を受けて、お医者さんにも定期的に見てもらっているのでしょうか?
出典:厚生労働省 令和2年度都道府県別生命表の概況
令和2年度の平均寿命(0歳のときの平均余命)では、全国平均で男性で81.49年、女性で87.60年となっていますが、これを都道府県別にみると、男性では、滋賀県が82.73年で最も長く、次いで長野県の82.68年、奈良県の82.40年の順となっています。女性に関しては、岡山県が88.29年で最も長く、次いで滋賀県の88.26年、京都府の88.25年の順となっています。 平均寿命の最も長い都道府県と最も短い都道府県との差は、男3.46年、女1.96年となっています。
次に見ていただくデータは各年代の平均余命に関するものです。平均余命とはある年齢の方々が、あと何年生きられるかを表した期待値のことです(つまり0歳時の平均余命が平均寿命となります)。これらは厚生労働省の簡易生命表より調べることができます。
表中に赤く囲みましたが、40歳、65歳、75歳の時点での平均余命は長野県が全国1位です。平均寿命に関しては男性で全国2位です。
では、次は女性に関してみてみましょう。
女性に関しても40歳で全国1位、65歳、75歳で全国2位の好成績です。平均寿命に関しては全国4位ということで男性の成績には及びませんが、よい成績ですね。
ここで注目いただきたいことは、実は40歳、65歳、75歳の時点での平均余命の長さです。つまり、天寿を全うしてお亡くなりになる以前、いわゆる壮年期(中年といったほうがストレートでしょうか?)にお亡くなりになる方が、その他の地域に比べて圧倒的に少ないということです。
改めて、長野県が公表している平均寿命の推移についてもご覧ください。
昭和40年では男性はまぁまぁの順位ですが、女性に関しては全国平均よりも低かった時代がありました。しかし、そこから順調に順位を伸ばしてきて男性においては平成2年からはトップ、今年は滋賀県にいったん1位は明け渡しましたが、女性においては昭和40年から破竹のいきおいで順位を上げてまいりました。
日本でトップということは皆さんの想像通り、世界でもトップクラスということになります。
では、なぜこのように長野県は寿命が長くなってきたのでしょうか?もしかしたら、医療体制がしっかり整っていて、しっかりと健康診断を受けて、お医者さんにも定期的に見てもらっているのでしょうか?
長野県は医療費もそれほど使っていない
どこの病院に行っても、かなりお年寄りの方が多く薬をもらいにきており普段から大賑わいの光景もよく目にします。わたしの親なども、薬が切れてしまうことが不安でしょうがないようで、薬が切れないようにしっかりと病院に定期的に通っています。長野県民の方々の長寿もしっかりと薬を飲んで維持しているのでしょうか?
全国的にみても、下から数えたほうがよいようで、特にご老人の方に関しては8番目に低い水準、つまりお医者さんにあまりかかっていないということが言えます。これらに関しては長野県、研究者の方がその理由についていろいろと考察していますので紹介します。
長野県はなぜ長寿県になったのでしょうか?
長野県がなぜ長寿県になったのかは長野県が考察して発表をしています。
理由①高齢者の就業率が高く、生きがいをもって生活している
65歳以上の就業割合が全国平均22.5%に対して、28.7%ということで全国1位です(平成27年)。人生100年時代ということで、定年も延長になっている世情もありますが、もともと長野県においては高齢者の就業率は高い傾向にありました。まさに、そのことが生きる意欲になっているともいえるのかもしれません。
理由②野菜の摂取量が多い
平成28年のデータですと、男性で野菜摂取量が全国平均284g(1日あたり)に対して、352gということで全国1位、女性は全国平均270gに対して、335g、こちらも全国1位です。高原野菜も豊富に収穫される地域性からなのかもしれません。
理由③健康ボランティアによる自主的な健康づくりへの取り組みが活発
食生活改善推進員という方が活動しているのですが、平成29年度において、年間の活動回数が24.1回と全国13位の活動量、また長野県下には77市町村ありますが、そのうち76市町村に保険指導員を配置しているという充実ぶりです。
※食生活改善推進員とは
※食生活改善推進員とは
理由④専門職による地域の保健医療活動が活発
平成28年において、保健師の数(人口10万人当たり)が全国平均40.4人というなか、なんと76.6人というほぼ倍近い数でこちらも堂々の全国1位です。
※専門職:医師、歯科医師、薬剤師、保健師、管理栄養士等
加えまして、地理的には全般的に標高の高い自治体が長野県は多いことも特徴として挙げられます。
長野県の発表によりますと、長野県においては「予防に重点を置いた地域の自主的な健康づくり活動」をスローガンに掲げているそうです。これは昭和30~40年代に脳卒中や脳血管疾患で死亡する方が人口10万人当たり250人を超えるという凄まじい健康問題を県として抱えていたということも背景にあるようです。そこで昭和40年代以降、関係職種である、医師、保健師、栄養士、食生活改善推進員、保険指導員の方々が一体となり保健予防活動を県内に展開していきました。具体的な取り組みとしては、食べ物に関する「減塩運動」や住まいに関する「一部屋温室運動」などです。当時から、寒さやヒートショックによる体への影響も認知され始め、住まいの改善活動なども積極的取り組んできたそうです。
このような住民活動の積み重ねが、脳卒中に限らず、さまざまな健康問題に対する予防意識・知識を地域に浸透していった結果、現在の長寿命につながっているようです。つまり、病気になってからでは遅いので、早い段階から予防行動の種を若い層にも植え付けられたのでしょう。
長野県の健康長寿実現への取組み事例
※専門職:医師、歯科医師、薬剤師、保健師、管理栄養士等
加えまして、地理的には全般的に標高の高い自治体が長野県は多いことも特徴として挙げられます。
長野県の発表によりますと、長野県においては「予防に重点を置いた地域の自主的な健康づくり活動」をスローガンに掲げているそうです。これは昭和30~40年代に脳卒中や脳血管疾患で死亡する方が人口10万人当たり250人を超えるという凄まじい健康問題を県として抱えていたということも背景にあるようです。そこで昭和40年代以降、関係職種である、医師、保健師、栄養士、食生活改善推進員、保険指導員の方々が一体となり保健予防活動を県内に展開していきました。具体的な取り組みとしては、食べ物に関する「減塩運動」や住まいに関する「一部屋温室運動」などです。当時から、寒さやヒートショックによる体への影響も認知され始め、住まいの改善活動なども積極的取り組んできたそうです。
このような住民活動の積み重ねが、脳卒中に限らず、さまざまな健康問題に対する予防意識・知識を地域に浸透していった結果、現在の長寿命につながっているようです。つまり、病気になってからでは遅いので、早い段階から予防行動の種を若い層にも植え付けられたのでしょう。
長野県の健康長寿実現への取組み事例
都会よりも地方のほうが健康長寿に貢献?
地域的な特徴としてもう一点あげられることは、医療環境が都会に比べると圧倒的に不利であるということが言えます。おのずと、病気にかかってしまっても、適正な医療機会に巡り合えない可能性も都会に比べると増えてしまいます。だから、地域の人たちは日ごろから病にかかることのないように予防活動を真面目におこなうということも言えるかもしれません。
確かに医療の過疎地域ほど長寿であるということもいえないことはありません。長寿県といわれる地域はなぜか日本の中心部、都会から離れているところが多いです、しかも、要介護割合は病院・病床が少ないほど低くなってきます。
自主的な意識づけ、意識改革を若いうちに行うことによってできたら健康な状態で長生きできると幸せです。そのためにできることを今のうちから考えてみましょう、ではまた。
確かに医療の過疎地域ほど長寿であるということもいえないことはありません。長寿県といわれる地域はなぜか日本の中心部、都会から離れているところが多いです、しかも、要介護割合は病院・病床が少ないほど低くなってきます。
自主的な意識づけ、意識改革を若いうちに行うことによってできたら健康な状態で長生きできると幸せです。そのためにできることを今のうちから考えてみましょう、ではまた。