白を基調に、レッドシダーのフェンスをあしらった外観
建物をコの字型にデザインし、中央に設置した中庭によって、室内は明るく開放的な空間となっています。フェンスのレッドシダーは、Mさんの希望で斜め貼りに。そうすることで中庭を隠し、道路側を閉じたデザインとの相乗効果でプライバシーを確保。わずかに見える左側の棟の開口部が玄関ポーチで、中庭側と駐車場側のどちらかでも出入りができます。
VOICE
当初は2階建てを検討されており、平屋は想定されていなかったというM様。2階建てにした場合、M様ご家族のご要望である「庭でゆったりと過ごしたい」、「BBQを楽しみたい」などの実現が難しいと考え、建築家と一緒に平屋をご提案させていただきました。完成したのは、建物をコの字型にすることで庭と部屋との関係性を巧みに調和させ、庭を身近に感じる平屋。プライバシーにもとことん配慮いたしました。ご夫人より「家の完成形が最初はイメージしにくかったのですが、想像以上につくっていただきありがとうございました」と、深く感謝されたことが嬉しかったですね。
もともと出身は関西でしたが、二人とも転勤の可能性がなくなったことから、成田市内で土地を探していたところ、よい土地が出たため、家づくりを決意しました。R+houseとの出会いは、勉強会イベントがきっかけ。当初は2階建てを検討していたが、建築家から「この敷地で理想の暮らしを叶えるなら平屋がいい」とアドバイスされ、平屋を建てることに決めました。1階で暮らしの全てが完結する平屋の暮らしを楽しんでいます。基礎断熱をはじめとする断熱性や光の入り方がしっかり考えられているので、冬も暖かく過ごすことができました。中庭で家族で自然を感じながら寛ぐ。そんな心地よい暮らしができています。
本計画は、やや密集した周辺環境に配慮してコの字形状とした平屋に、3つの庭を組み込んだ「トリプルガーデンハウス」です。
正面のオープンな庭は、道路からのアクセス空間であると同時に、通りすがる人々との交流の場としても活用できます。
建物に囲われたプライベートなデッキの庭は内部空間とつながり、日常生活に「外部空間と一体的な環境」を提供する役割を担っています。デッキの庭を介して「向こう側」が見えることにより、生活の中の空間・時間・記憶までをも見通すことができるのではないかと想像しました。
浴室から眺めることができる自分だけの庭は、住まい手の要望で設けたものです。一日の終わりに豊かな体験をもたらします。