地面は、庭のイメージに大きくかかわるポイントです。
特に、部屋から見た庭について、「どのように見えるか」、「どのような見え方が良いか」についてイメージしておく必要があります。
また、部分によって土や砂利、芝生など何種類かに分けた庭づくりも可能です。
アレンジの自由度が高い分、その人の個性を活かせる部分が地面であると言えます。

庭の動線は、スムーズに移動するために工夫しなければならないポイントです。
まずは人がどのように動くのかをある程度想定して物を配置しなければなりません。
動線を分かりやすくする工夫としては、庭に道を作る方法があります。
芝生の庭であっても道を砂利にすることで芝生を痛めることなく動線を作れます。
動線と物の配置を工夫できれば、スムーズな移動が可能になるだけではなく、すっきりとした印象を与えられるでしょう。

外観を美しく見せることと同じくらい大切なのが、外観をいかにして隠すかということです。
どのような庭にしたいかというコンセプトをできるだけ制限することなく、プライバシーを守れる庭づくりを目指すと良いでしょう。
外からの視線をコントロールする上で効果的なのが、アルミ製、スチール製などのフェンスの種類を選ぶこと、木を植えること、動線を少し遠回りさせるというように調整することなどが挙げられます。
外からの視線を遮るために参考にしてみてください。

よくある失敗としては、水道管が浅い場所にあったというケースです。
庭のデザインが決まっていない段階では、給排水やガスの配管は施工しやすい位置に設置し、埋めます。
よって、後から庭をデザインして、工事してみると配管の位置が浅すぎてタイル張りの遊歩道を作れないというケースがあります。
庭のデザインに関しては、詳細が決まっていない段階で木を植える場所や花壇にしたい場所、タイルや石にする範囲をある程度決めておくと、後に植栽ができずに落胆するという事態を避けられるでしょう。

また、手入れがあまりできないというのも代表的な失敗例です。
こまめに手入れをしなければいけない植物に関しては、手入れが行き届いていないとすぐに成長してしまうので、庭の見た目が悪くなってしまいます。
樹木の場合は年月が経つにつれ成長するので敷地を飛び出さないように剪定が必要ということを覚えておくと良いでしょう。

費用に関する失敗も多く見られます。
庭づくりに必要な費用は、多岐にわたります。
植栽費、舗装材、門扉、柵、ガレージの舗装や屋根など、それぞれどのようなデザインにするのか、どのくらい必要なのか、によって資材にかかる費用や施工にかかる費用が異なります。
家づくりを計画する際には、諸費用の中に庭づくりにかかる費用についてもしっかりと頭に入れて計画しなければなりません。

今回は、新築の庭づくりで押さえるべきポイントと失敗例について紹介しました。
庭づくりの際には、地面と動線、プライバシーの保護の3点について今回紹介した条件を守る必要があります。
また、失敗例にあるような水道管の位置やメンテナンス、費用についても事前の計画でしっかりと対策しておくと良いでしょう。