注文住宅の価格は何で決まる?
そもそも、注文住宅の建築費用は何によって決まるのでしょうか。
費用の内訳を簡単に挙げると、以下のようになります。
・土地購入費
・建物工事費
・別途工事費(解体費、地盤調査費、水道・ガス工事など)
・諸費用(不動産取得税や固定資産税などの諸税、契約関連の費用など)
このうち、世帯主の要望によって大きく変動するのが、土地購入費用と建物工事費。打ち合わせが進むにつれて予算を超えそうな場合には、真っ先に減額対象になるでしょう。
千葉の家づくりの費用相場
住宅金融支援機構が実施した「2017年度 フラット35利用者調査」 によると、千葉県の注文住宅の費用相場(土地購入費含む)は、約4,123万円。建物工事費だけで見ると、約3,377万円となっています。
ちなみに同調査の全国平均を見ると、注文住宅の費用相場は約4,039万円、建物工事費は約3,359万円 。全国的に見ても、千葉県の注文住宅費用は高い傾向にあるようです。
ただし、これはあくまで目安。注文住宅の価格相場を明示するのは簡単ではありません。なぜなら注文住宅の場合は、どの土地を選ぶか、または建物本体をどこまでこだわるかによって費用は大きく変わります。
ただ、注文住宅では土地代が費用の大部分を占めると言われています。実際に、国土交通省発表の「令和2年度 住宅市場動向調査報告書 」では、土地代が注文住宅購入資金に占める割合は、全国平均で約3割、首都圏(東京・名古屋・関西圏)で約4割というデータも。
予算をできるだけ抑えたい方にとっては高いハードルになりますが、それだけ住みやすく、人気が高い土地といえます。また、千葉の中でもどの地域を選ぶかによって、土地代も変わってくるため、まずは地域別の土地の坪単価をチェックしてみるといいでしょう。
千葉エリアの土地の坪単価は?
千葉県全体の土地の坪単価平均は、約43万4113円/坪。全国的に見ても、坪単価が高い地域が多い県です。
県内の地域別に見てみると、最も坪単価が高いのは浦安市で約119万6821円/坪。
その他、人気エリアの坪単価 の例を挙げると、以下のようになります。
・船橋市…69万9533円/坪
・松戸市…61万6454円/坪
・柏市…53万7110円/坪
・千葉市…52万0764円/坪 ※幕張新都心のある美浜区は56万4462円/坪
・八千代市…39万6066円/坪
浦安市の坪単価は全国でも37位 。有名な大型テーマパークがある舞浜地区をはじめ、商業施設やホテルも多く、人の行き来が多いエリアです。
また、浦安市のように東京へアクセスしやすい地域は、都心で働く人々のベッドタウンとして発展することも多く、総じて住宅地としての人気も高くなりやすいようです。
※本記事の坪単価はすべて「千葉県の土地価格相場・公示地価・基準地価マップ・坪単価ランキング」(2022年)のデータを参考にしています。
注文住宅の費用を抑えるポイント
ただでさえ土地購入費が高くなりそうな地域が多い千葉県。注文住宅の建築予定地として検討中の方にとっては、悩ましい問題です。
ここからは、少しでも費用を抑えられるように、費用が高額になってしまうポイントを解説しましょう。
土地購入費を抑えるには
最も確実な方法は、エリアの見直しです。例えば、最寄り駅を一駅ずらす、または大通りから一本中に入るだけでも土地の費用は変わってくるでしょう。
ただ、どうしてもその土地で家を建てたい場合には、その他で減額を試みるしかありません。その結果、家の広さが希望より狭くなったとしても、通勤・通学時間の短縮や買い物などの利便性の良さなど、建築地を優先させるメリットは多くあります。
また、余計な諸費用がかからない土地を選ぶこともポイントのひとつ。例えば、土地によっては地盤改良工事費が高くついたり、解体費がかかったりすることもあります。土地探しの段階で、不動産会社やハウスメーカーに費用について相談し、情報を得ておくといいでしょう。
建物工事費を抑えるには
注文住宅の場合、建物本体の価格はどの部分をどこまでこだわるか、にかかっています。例えば、多くの設備を性能重視、デザイン重視でこだわればそれだけ建築費も高額に。逆に、ほとんどの設備を「標準仕様」にすればかなり価格が抑えられます。
「標準仕様」とは、ハウスメーカーや工務店がそれぞれ設定する“基準となる仕様”のこと。 標準仕様以外と比べると価格が安く、現場も扱い方をよく知った設備ばかりのため、施工ミスが起こりづらいというメリットもあります。
そのため、こだわりたい部分には資金を投入し、特にこだわりのない部分は標準仕様にする、というのが金銭面で賢い家づくりといえるでしょう。
また、外壁や屋根、床材など施工範囲が広い建材は、グレードを下げると大幅な減額になることも。間取りや外観もシンプルなものにすればするほど、費用を抑えることができます。ただ、費用を抑えることで品質が下がり快適な生活ができなくなるのは本末転倒です。住宅会社とよく相談した上で決めましょう、
諸費用を抑えるには
諸費用の中には、税金など法律で金額が定められているものもあり、減額が難しい場合も多いです。
ただ、土地の仲介手数料は不動産会社との交渉次第で値引きしてもらえることも。仲介手数料の上限は法律で定められているものの、下限は特に定められていません。競合他社との差別化のために元から安く、または無料に設定している会社もあります。しかしこの場合は、販売価格など別の名目の中に値引き分が含められていることもあるため、よく確認するようにしてください。
他には、住宅ローンの金利が低いところを選ぶようにしましょう。住宅ローンにはさまざまな商品がありますが、金利の変動の仕方や事務手数料、保険料はそれぞれ異なります。少しでも返済金額が抑えられるように、返済計画を細かくシミュレーションしておくと安心です。
控除や給付金など特例の活用も
かなり高額な資金が必要となる家の購入には、減額のためのさまざまな特例が用意されています。
そのうちの一つが、「住宅ローン控除」。住宅ローンの残高に応じて控除を受けられる制度です。制度の利用には、合計所得額や返済期間などに対する条件を満たしている必要があります。控除期間や控除額は居住開始年によって異なるため、国税庁の公式サイトで確認してみましょう。
また、消費税率の引き上げによって開設されたのが「すまい給付金」 という制度。現在は、年収が775万円以下の方を対象に給付されています。利用するためには年収の他に年齢や住宅の所有状況などの条件をクリアする必要もあります。
そして、住宅が長期優良住宅や「ZEH(ゼッチ)」などの建築基準を満たす場合には、特別な補助金支給の対象に。建築費用は高くなりますが、補助金を含められば結果としてお得になることもあるため、気になる方は建築時に相談してみるといいでしょう。
千葉県の注文住宅の費用、予算について知りたい方はぜひR+house八千代・幕張・柏へ
注文住宅の購入において一番不安なのが予算、という方は多いはず。できれば自分たちの希望は一つでも多く叶えたいけれど、使える資金には限りがあります。特に今回ご紹介した千葉県は坪単価が高い地域が多い人気エリア。より一層、予算とのにらめっこになるのではないでしょうか。千葉での家づくりを検討中で予算に不安があるという方は、ぜひR+house八千代・幕張・柏へ。千葉での家づくりだけでなく、予算に関する詳しいご相談もお気軽にお問い合わせください。
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