【高性能・2階リビング・吹き抜け・バルコニー】
南側にはS氏邸のシンボルとなる大きな窓を設計。外からでも北側の空まで抜けている様子が見え、開放感たっぷりの室内であることがうかがえる。
景色を楽しめる2階バルコニー
北側に設けたバルコニーからは川の穏やかな景色を楽しめる。川沿いの遊歩道からの視線を気にせずに眺めを堪能できるよう、LDKを2階にするプランを建築家が提案した。
大きな窓から明るい光が差し込む、開放的なリビング
広いリビングはSさんの要望の一つ。南側に大きな窓を配置することで、明るい光が室内に入り込む。キッチンからリビング・ダイニングの様子が見渡せるのも、子育て中のSさんには嬉しいポイントです。
オープンにつながるLDK
キッチン、ダイニング、畳スペース、リビングと仕切りがなく、オープンに繋がるので、家族が別々の場所で過ごしていても自然とコミュニケーションが生まれる。
お気に入りのグッズを飾れる目にも楽しい空間
カップボードもキッチン台と統一したデザインにしている。飾り棚にお気に入りのカップやグラス、コーヒーグッズなどを並べることで、目にも楽しい空間に。
家族との繋がりを感じながら過ごせるスタディスペース
ダイニングの後ろには2~3人で使えるスタディスペースも用意。個室化しないことで、お子さんがここで勉強する時も家族との繋がりを感じながら過ごせる。
落ち着いてくつろげる2つのスペース
バルコニーの奥行きを広げることで使い勝手がアップ。小上がりの畳スペースは、天井高を下げたり、間接照明を採用したりして「おこもり感」のある落ち着ける空間に。畳スペースからもバルコニーにアクセスできます。
鉄骨階段が絵になるモダンな空間
吹抜けの大きな窓によって、リビングから南側の開けた景色も楽しめる。さらに吹抜けと窓から1階に光が届き、玄関を明るく照らし出す。照明や黒い窓枠、鉄骨階段が絵になるモダンな空間だ。
シンプルですっきりとした手洗いスペース
2階に設けた手洗いスペース。壁付け式の水栓を取り付け、シンプルですっきりとした空間に仕上げている。汚れが溜まりにくく、手入れがしやすいという特長も。
シンプルなデザインで仕上げたトイレ
手洗いスペースから引き戸で繋がるトイレもシンプルなデザインに。来客時にも気兼ねなく使えるよう、リビングやダイニング、バルコニーなどから見えにくい位置を計算して配置しました。
ライフスタイルに合わせて変化するプライベートルーム
1階は家族のプライベートルームを配置。主寝室と子ども部屋の1つは今は繋げて広々と使い、将来的に仕切ることを考えているそう。窓はウッドデッキに繋がっています。
自然を感じられるバスタイム
バスタイムにも自然を感じられるように、バスコートを計画。湯船に浸かりながら、緑を眺め、外を感じ、よりいっそうリフレッシュできる時間に。
シンプルなデザインですっきりと見せる空間
浴室から繋がる脱衣室兼トイレ。ここもオープンな空間に。タオルなどを置ける可動棚やトイレもシンプルなデザインにし、空間をすっきりと見せている。
洗面スペース
洗面スペースは脱衣室と扉で仕切ることができるから、誰かが入浴している時も気兼ねなく使うことができる。上部に設けたハイサイドライトはバスコートに繋がっている。
キューブ型の外観
キューブ型の外観に軒をつけることでウッドデッキに日陰をつくり出し、さらに心地よさを高めてくれる。また横のラインが生まれ、親しみやすい印象をもたらす効果も。
ロケーションを生かした設計
遊歩道を歩く人の視線と2階でくつろぐ家族の視線が交わらない設計により、ここならではのロケーションの魅力を思い切り味わえる。1階の木材部分がバスコートです。
1階・間取り図
「将来的に平屋のようにワンフロアで生活できたら」というS様の考えも反映した1階。主寝室に近い場所に浴室を配置したほか、家事動線にもこだわりが。玄関からシューズインクロゼット、ウォークインクロゼット、洗濯が完結する家事室、トイレ、浴室、洗面と一直線に繋げて配置し、一連の家事や生活がスムーズになるよう配慮されています。主寝室と2つの子ども部屋からはウッドデッキに出られることに加え、バスコートを設計するなど、どこにいても外との繋がりを楽しめる間取りに。
2階・間取り図
南側に大きな窓、北側にバルコニーをつくることで、南北に視線が抜け、どちらを向いても開放感ある景色を楽しめる。バルコニーの壁は外に向かって開くように角度をつけることで、家族がここで過ごす際、自然と視線が外部にいくように工夫されています。キッチンはダイニングと一直線に繋げ、まわりを回遊できる動線で便利さを追求。「大きなひな壇を飾りたい」という夫人の希望からLDKと繋がりを持った畳スペースも設計しました。
VOICE
S様はデザインを重視したいと考えていらっしゃったので、どういったデザインにかっこよさを感じるのか、好みの写真やイラストを共有いただきながら、デザインイメージを一緒に整理していきました。また、敷地は川が目の前というロケーションでしたので、その恵まれた環境を暮らしに取り入れた空間がつくれたら…と意気投合したことを覚えています。実際に敷地を見に行き、河川敷の遊歩道は10分に1回程度は誰かが通ることがわかっていたので、遊歩道を利用する人の視線を遮りながら、開放感ある間取りをどう形にするかが課題でした。その課題は、LDKを2階に配置することで見事に解消。遊歩道から適度な距離感をつくり出し、目線の高さを変えることで、視線を気にせず過ごせる居住空間になりました。完成した家はシンボリックな南側の外観デザインが人々の目を惹くようで、S様にお喜びいただけて嬉しく思っています。さらに、ご家族が増え、幸せそうなご家族の様子を拝見するたびに、私たちも幸せな気持ちになっています。
「かっこいい家を建てたい」と思い、デザイン性にこだわれるR+houseを依頼先の候補の一つに考えていたため、土地探しの段階から相談をしていました。実際に購入したのは、北側に河川敷を望む敷地。一般的に考えると北側に水回りを置き、明るい南側にリビングを配置する間取りになりますが、R+houseは『よいもの=川の景色』がある北側に開く間取りやそこで展開される豊かな暮らしを提案してくれたんです。その発想に共感し、依頼を決めました。河川敷のロケーションを活かすのであれば平屋がいいのかも…と考えていた私に対し、建築家の先生が提案したのは2階にLDKを配置したプランでした。河川敷の遊歩道を通る人の視線を気にすることなく、存分に眺望を楽しめるプランに、さすがだと思いました。目を惹く斬新さを持ちながらも飽きのこないデザイン、さらに、周辺環境も最大限に活かした外と繋がる設計で、思い描く暮らしを形にすることができました。