断熱等性能等級とは

しかし、国が宣言した「2050年カーボンニュートラル」により住宅脱炭素化に向けたさらなる取り組みが必要となり、2022年以降、等級5~等級7が追加されています。追加された断熱等性能等級は、このあとご説明するZEH基準やHEAT20などとも深い関係があります。
家の性能を表すUA値とは

ここで、建築物省エネ法について見ていきましょう。建築物省エネ法とは、建築物の省エネ性能の向上を目的としてつくられた法律です。建築物省エネ法は2022年の改正により、新築には省エネ適合義務、さらに建築士には建築主の意識向上を図るための説明努力義務を定めています。そのため、ハウスメーカーや工務店はUA値を下げるための工夫を凝らしていますし、建築主は基準を上回る性能の家を建てる努力をしなくてはなりません。
参考:国土交通省HP「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」
参考:国土交通省HP「建築物省エネ法について」
断熱基準の基本

各基準で満たすべきUA値を、地域区分ごとに見ていきましょう。
省エネ基準
省エネ基準とは、建築物省エネ法に定められた基準です。省エネ性能の指標には「外皮性能」「一次エネルギー消費量」があります。そのうちの「外皮性能」では、先ほどご説明したUA値のほか、熱の溜まりやすさを表すηAC値が地域区分ごとに規定されています。
省エネ基準における地域区分ごとの基準UA値は、以下の通りです。
省エネ基準における地域区分ごとの基準UA値は、以下の通りです。
省エネ基準

ZEHの断熱基準
ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、創り出すエネルギーが消費エネルギーを上回る家のことを指します。ZEH住宅においてポイントとなるのが「省エネ」「創エネ」「断熱」。「省エネ」は高効率の給湯システムやLED照明などの導入により電力を節約すること、「創エネ」は太陽光発電設備の設置などによりエネルギーを生み出すことを指します。そして「断熱」は、高性能の断熱材や窓などにより断熱効果を向上させることであり、UA値がその指標のひとつとなっています。
>>ZEH(ゼッチ)住宅のメリット・デメリットなどについて詳しくはこちら!
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ZEHの断熱基準

HEAT20の断熱基準
HEAT20は「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」を指す言葉で、研究者や建材生産者団体などの有志により構成されています。HEAT20が設定する基準UA値は、ZEHの断熱基準と比べてより厳しくなっています。
HEAT20の断熱基準

高断熱住宅のメリット

1年を通して快適に過ごせる
省エネ性能の高い家は、快適な温度環境を保てるという特徴があります。HEAT20が公開している暖房期最低室温に関するデータを見てみましょう。
断熱レベルによる暖房期最低室温の比較

光熱費を削減できる
光熱費を節約できることも、省エネ性能が高い家の特徴です。暖房期最低室温の表からもわかるように、高断熱の家は冬季でも温度を保ちやすくなります。また、冷暖房を使ったときも室内を効率よく暖めたり冷やしたりすることが可能です。6地域における光熱費の違いについて、R+houseの想定データをもとにご説明します。
断熱レベルによる暖房費・冷房費の比較

省エネ基準を満たす家とHEAT20 G2レベルを満たす家を比較すると、暖房費12,927円、冷房費5,043円、トータルで年間17,970円もの差が生じます。つまりHEAT20 G2レベルの家を建てれば、20年間で359,400円、40年間で718,800円の光熱費削減が可能です。
高断熱住宅のデメリット

ハウスダスト対策が必要
断熱性の高い家は空気がこもりやすい構造となるため、ハウスダストによる健康被害のリスクも否定できません。そのため高性能住宅には、窓を閉めていても空気の入れ替えができる24時間換気システムの設置が義務づけられています。
ただし、せっかく設置したとしても運転を停止させてしまうと意味がありません。24時間止めないようにしましょう。
>>効果的に換気をするためには気密性が重要!詳しくはこちら
ただし、せっかく設置したとしても運転を停止させてしまうと意味がありません。24時間止めないようにしましょう。
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建築費用がかかる
高性能住宅は、性能の低い家と比べると建築費用が高くなる傾向にあります。目指す断熱レベルが高ければ高いほど、建築費用も高額になるでしょう。
ここで考えたいのが維持費です。一般的に、高性能住宅は通常の家と比べて寿命が長くなります。また、前述のように光熱費も抑えられるため、建築費用の面から家の性能を落とすのはおすすめできません。家を建てるときは、住んだあとのことまで考えるようにしましょう。
>>千葉の注文住宅、価格相場っていくら?費用を抑えるポイントも解説!
>>柏市・八千代市・習志野市で注文住宅を建てた場合の維持費を解説!
ここで考えたいのが維持費です。一般的に、高性能住宅は通常の家と比べて寿命が長くなります。また、前述のように光熱費も抑えられるため、建築費用の面から家の性能を落とすのはおすすめできません。家を建てるときは、住んだあとのことまで考えるようにしましょう。
>>千葉の注文住宅、価格相場っていくら?費用を抑えるポイントも解説!
>>柏市・八千代市・習志野市で注文住宅を建てた場合の維持費を解説!
千葉県千葉市周辺のエリア情報

千葉県千葉市周辺エリアの基準UA値
千葉市・八千代市・柏市の地域区分は、6地域となっています。6地域の基準UA値について、以下の表に一覧でまとめました。
6地域における基準UA値

千葉県千葉市周辺エリアの気候
千葉県千葉市を含む東京湾岸地域は、日照時間が長く、夏は熱帯夜の多い地域です。2022年の気象庁データによると、千葉県千葉市の年間日照時間は約2025時間。また、年間平均気温は16.7℃、年間降水量は約1427mmでした。県内では気温が高く比較的雨の少ないエリアであるといえるでしょう。
また、柏市も夏は蒸し暑い日が続きます。そして冬は氷点下になる日もあり、冷たい空っ風が吹くことで有名です。
これらのエリアで夏も冬も快適に過ごすためには、耐熱性の高い住宅を建てることをおすすめします。
参考:銚子地方気象台HP「千葉県の気象特性」
>>千葉市の気候にも断熱性は必要?断熱性能の低い家に住むリスクについても解説
また、柏市も夏は蒸し暑い日が続きます。そして冬は氷点下になる日もあり、冷たい空っ風が吹くことで有名です。
これらのエリアで夏も冬も快適に過ごすためには、耐熱性の高い住宅を建てることをおすすめします。
参考:銚子地方気象台HP「千葉県の気象特性」
>>千葉市の気候にも断熱性は必要?断熱性能の低い家に住むリスクについても解説
千葉県千葉市周辺の高断熱住宅のことならR+house八千代・幕張・柏・守谷へ

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