ZEHとは
ZEH(ゼッチ)とは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略語です。使用エネルギーよりも、太陽光発電など生み出してつくるエネルギーが上回る住宅を指します。簡単に言うと、年間を通して消費するエネルギー量が、実質的にゼロになる家のことです。
そのために、住宅を高気密・高断熱にしたり設備の効率化を高めたりして、快適に過ごせる室内環境でありながら省エネを目指した住宅となります。
そのために、住宅を高気密・高断熱にしたり設備の効率化を高めたりして、快適に過ごせる室内環境でありながら省エネを目指した住宅となります。
ZEH住宅が注目される背景とは?
では、どうしてZEH住宅が注目されているのでしょう。日本は、第一次エネルギーのほとんどを輸入に頼っている国です。そんな中、住宅のエネルギー消費量は全エネルギー消費量の13.8%を占めています。そのため、各家庭のエネルギー消費量を減少できれば、日本全体のエネルギー消費量を大幅に削減できるのです。
ZEHの普及に向けた取り組み
2021年10月に、政府は以下の目標を掲げました。
・2030年度以降に新築される住宅は、ZEH基準の省エネルギー性能の確保を目指す
・2030年までに新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備が設置されるよう目指す
そのため、各住宅メーカーや工務店もZEHに着目した住宅を販売し、アピールしているところが多いのです。
・2030年度以降に新築される住宅は、ZEH基準の省エネルギー性能の確保を目指す
・2030年までに新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備が設置されるよう目指す
そのため、各住宅メーカーや工務店もZEHに着目した住宅を販売し、アピールしているところが多いのです。
ZEH住宅のメリットとは?
ZEH住宅のメリットについてご紹介しましょう。
光熱費が削減できる

非常電力を備えられ災害時も安心
災害時に困ることの一つが停電です。災害のニュースでも、停電が発生し生活に困っている方の情報を目にすることも多いでしょう。ZEH住宅の場合は、太陽光発電システムなどを導入して蓄電池を設置しておけば、非常用コンセントから電気を使用できるのです。そのため、災害時の停電にも慌てることなく対応できます。
住宅が高値で売れる可能性がある
2016年4月に、「BELS(ベルス)」という建築物省エネルギー性能表示制度が施行されました。BELSは、住宅がどの程度省エネに取り組んでいるのかを評価するものとなっており、5段階で評価されます。ZEH住宅はBELSの高評価を得られるので、資産価値が高くなり、将来的に売却する場合も高値で売れる可能性があるのです。
ヒートショックを起こしにくい
高断熱なので、室温を一定に保てます。夏は涼しく、冬は暖かい中で過ごせるので快適です。冷暖房器具に頼らなくても気温差が小さいので、急激な温度変化によって起こる心筋梗塞や脳卒中などのヒートショックを防げます。健康面でも安心できる住宅といえるでしょう。
補助金の申請ができる
補助金の内容は年度によって異なりますが、条件を満たせば補助金が受け取れます。ただし、全員が受け取れるものではないので注意が必要です。補助金の詳細については後でご紹介します。
ZEH住宅のデメリットとは?
続いてデメリットをご紹介しましょう。
発電量が天候に左右される
太陽光発電は、名前の通り太陽光を使って発電します。そのため、雨やくもりといった天候が悪い日や、日照時間が短い冬などは発電量が減少してしまうのです。そのため、安定して電力を得られない場合もあります。
余った電力があれば、電力会社に買い取ってもらえる制度もありますが、売電価格は年々減少傾向です。
余った電力があれば、電力会社に買い取ってもらえる制度もありますが、売電価格は年々減少傾向です。
設備費やメンテナンス費用がかかる

外観デザインが制限されることがある
太陽光発電を導入するには、太陽光パネルを設置する必要があります。そのため、十分なエネルギーを得るために、屋根の向きや形状が制限される可能性もあるでしょう。
ZEH住宅の補助金制度はどうなっているの?
戸建て住宅でのZEH補助金制度は4区分用意されており、それぞれ補助金額も異なります。
ZEH支援事業(ZEH)
一戸当たり55万円の補助金が出ます。補助を受けられる主な要件は、「一次エネルギーの消費量を20%以上削減」できる家であることです。蓄電システムを導入する場合は、2万円/kWh、補助対象経費の1/3または20万円のうち低い額が加算されます。
ZEH支援事業(ZEH+)
ZEH住宅よりもさらに省エネルギー化に努め、再生エネルギーの自家消費率拡大を目指した住宅が対象となります。一戸あたりの補助額は100万円です。補助を受けるには、「一次エネルギーの消費量を25%以上削減」し、以下の要件を2つ以上満たす必要があります。
・外皮性能の更なる強化
・高度エネルギーマネジメント
・電気自動車(PHV車含む)を活用した自家消費の拡大措置のための充電設備または充放電設備
・外皮性能の更なる強化
・高度エネルギーマネジメント
・電気自動車(PHV車含む)を活用した自家消費の拡大措置のための充電設備または充放電設備
次世代ZEH+(注文住宅)実証事業
こちらの対象になれば、一戸あたり100万円の補助金が提供されます。主な要件はZEH+と同様ですが、以下のいずれか1つ以上の導入が必要です。
・蓄電システム
・燃料電池
・V2H充電設備(充放電設備)
・太陽熱利用温水システム
・太陽光発電システム(10kW以上)
・蓄電システム
・燃料電池
・V2H充電設備(充放電設備)
・太陽熱利用温水システム
・太陽光発電システム(10kW以上)
次世代HEMS実証事業
補助額は、一戸あたり112万円です。主な要件は「ZEH+の要件を満たす」ことに加え、以下の交付要件もクリアする必要があります。
・蓄電システムまたはV2H充電設備(充放電設備)を導入
・さらに、蓄電システム、V2H充電設備(充放電設備)、燃料電池、太陽熱利用温水システムの設備導入も可
・太陽光発電システムによる創エネルギーを最大限活用し、自家消費量の拡大を目的に、AI・IoT技術等による最適制御を行う仕組みを備えていること
・蓄電システムまたはV2H充電設備(充放電設備)を導入
・さらに、蓄電システム、V2H充電設備(充放電設備)、燃料電池、太陽熱利用温水システムの設備導入も可
・太陽光発電システムによる創エネルギーを最大限活用し、自家消費量の拡大を目的に、AI・IoT技術等による最適制御を行う仕組みを備えていること
千葉県千葉市・八千代市・柏市エリアのUA基準値
ZEH住宅を検討している方は、「UA値」という言葉を目にすることもあったと思います。UA値はZEHの条件をクリアするためにも重要な値になるので、しっかり押さえておきましょう。ここでは、千葉県千葉市・八千代市・柏市エリアの地域区分とUA値についてご紹介します。
UA値とは?
UA値とは、外皮平均熱貫流率のことです。具体的には、家の内部から外壁・屋根・床・窓や玄関などの開口部を通過してどれだけ熱が逃げていくかを表した値です。UA値が小さいほど熱が逃げにくいことを表し、省エネ住宅といえます。UA値は、以下の計算式で求めることが可能です。
外皮平均熱貫流率(UA値)[W/m2K]=建物が損失する熱量の合計[W/K]÷外皮面積[m2]
外皮平均熱貫流率(UA値)[W/m2K]=建物が損失する熱量の合計[W/K]÷外皮面積[m2]
千葉県千葉市・八千代市・柏市エリアのUA基準値は?
UA値は、どれだけ省エネ性能を持ち合わせた住宅なのか見極める基準となっています。地域ごとに気候は変動するので、UA値は地域ごとに基準値が異なるのです。
千葉県千葉市・八千代市・柏市は6地域に分類されるので、UA値は0.6となります。
>>R+house八千代・幕張・柏のUA値は?夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる高断熱住宅についてはこちら

>>R+house八千代・幕張・柏のUA値は?夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる高断熱住宅についてはこちら
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記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。